ヒトにおけるわかめ摂取が食後脂質代謝に与える影響

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タイトル別名
  • Effects of <i>Undaria pinnatifida</i> (Wakame) on Postprandial Serum Lipid Responses in Humans
  • ヒト ニ オケル ワカメ セッシュ ガ ショクゴ シシツ タイシャ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

<p>和食の食材として主たるものである海藻は, その摂取が推奨されているものの, ヒトを対象とした試験においてその機能性が明確にされたものは少ない。空腹時中性脂肪 (TG) 値が正常値および正常高値域からやや高めの女性10名を対象に, 乾燥カットわかめ4 gを水戻したものを摂取後にハンバーグ, フライドポテト, バターロールから成る脂質40.6 gを含む負荷食品を摂取させ, 食後の血中TG, レムナントリポタンパク質様—コレステロール (RemL-C) , 遊離脂肪酸 (NEFA) , リポタンパク質分画の測定を負荷食品摂取前, 摂取後2, 3, 4, 6時間で実施した。その結果, わかめを摂取した場合では摂取しない場合と比較し, RemL-Cやリポタンパク質Origin分画の有意な上昇抑制効果が食後4時間以降で認められ, 食後のTG値においては低下傾向が認められた。以上の結果より, わかめの摂取は同時に摂取する脂質の消化・吸収に影響を与えている可能性が示唆された。</p>

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