05バ-12-ポ-27 陸上競技800m選手の競技記録とレース中のキネマティクスとの関係について
説明
<p> 本研究では800m競技記録と、4地点(200m、350m、550m、及び750m)における走スピード(RS)、ストライド(SL)、及びピッチ(SF)の関係を明らかにすることを目的とした。競技会で800mに出場した中距離選手28名(1‘58“99±5”10)を対象とし、3台のデジタルカメラを用いて上記4地点の撮影を行った。撮影映像を基にRS、SL、SFを算出し、競技記録との関係を分析した。また、競技記録の上位群と下位群のRS、SL、SFを比較した。その結果、記録と全地点のRSとの間に有意な負の相関関係が認められた(r=‐0.712,r=‐0.803,r=‐0.817,r=‐0.594,p<0.01)。また、記録と550m地点のSLとの間に有意な負の相関関係が認められた(r=‐0.573,p<0.01)。各群の比較から上位群は全地点においてRSとSFの値が高かったが、750m地点でのSLは下位群より低い値を示した。以上の結果より、800mにおける競技記録には高いRSが必要であり、550m以降で大きなSLを獲得し、ゴールまで維持することがパフォーマンス向上に必要であると示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 70 (0), 183_1-183_1, 2019
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609784938624
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- NII論文ID
- 130007770234
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可