09方-11-ポ-07 野球の打撃動作課題が反応時間とスイングスピードに及ぼす影響

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抄録

<p> 本研究では野球の打撃動作におけるGo/Nogo課題が、バットスイング反応時間(BS-RT)とバットスイングスピード(BS-S)に及ぼす影響について調べることを目的とした。被験者は、神奈川大学野球連盟(1部)に所属する硬式野球部員10名(20~22歳)であった。本実験のBS-RTは、光反応時間測定器を用いて測定した。打者は、予告光刺激提示5秒後に点灯する打撃開始(Go信号:青色の光)または制止(Nogo信号:赤色の光)の光刺激を判別し打撃動作を遂行した。この際打者には、Go信号の場合はできる限り素早く打撃動作を開始し且つ最大努力のBS-SでT-スタンドのボールをヒットするように教示した。本実験では、Go信号から打者がボールをヒットするまでの時間をBS-RTとした。BS-Sは、専用のスピードガンを用いて測定した。その結果、Go/Nogo課題のBS-RT(平均0.483±0.046sec)は、単純反応課題のBS-RT(平均0.367±0.075sec)より有意に延長した(p<0.001)。一方、各被験者のBS-Sは、両課題でほぼ同値(約120km/h)であった。以上のことから本研究のGo/Nogo課題におけるBS-RTの延長は、BS-Sの減速によるものではなく、打撃動作の開始の遅れが大きな要因であることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609785335680
  • NII論文ID
    130007770394
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.261_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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