07発-12-ポ-14 幼児期における非認知機能特性の違いによる体力の発達特性

説明

<p> 本研究は3年間同じ幼稚園に在籍した年長児380名(男児185名、女児195名)を対象とし、非認知機能特性高評価値群と低評価値群が、年少からの3年間における体力の発達特性にどのような違いがあるか検討することを目的とした。非認知機能特性はアンケートを用い、5段階評価で幼児の担任の保育者から回答を得た。年長時の非認知機能特性の21項目に因子分析を適用し、各因子に対して0.4以上の負荷量を示した項目をもとに因子の解釈した結果、全分散の66%を説明可能な5因子が抽出され、社会・協調性、自己肯定、創造性、意欲、外交性因子と解釈し、これらの因子ごとに分析を行った。得られた因子得点より高評価値群、低評価値群と群分けした。体力の測定は7項目のテストを用い、体力総合得点を算出した。学年別および群別の変化を検討するため、一要因(学年)のみ対応のある二要因(学年×群)分散分析を適用した結果、全ての因子において高評価値群が低評価値群に比べて有意に高い体力総合得点を示した。社会・協調性因子および意欲因子において低評価値群のみ学年間に有意な主効果が認められた。これらより、非認知機能特性の違いは体力の発達特性に影響を及ぼすと示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609785514880
  • NII論文ID
    130007770271
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.209_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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