横-オリパラ-07 障害者スポーツのリバース・インテグレーションによるインクルーシブスタンダードの開発

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抄録

<p> 本研究は教育基本法やスポーツ基本法が保障するところの、障害をもつ児童・生徒が健常児と等しく教育を受ける権利を履行しているのかを問う挑戦的な試論と位置付けられる。障害者スポーツへの参与は障害による不可視な区分を可能な限り可視的に取り払う身体表現と位置付けるとき、必要最低限の条件整備となる応戦を超え、多種多様な障害をさらに乗り越える可能性をもつ挑戦となる。とりわけ、健常者が障害者スポーツに挑むリバース・インテグレーションは、例えばパラリンピックでの義足・義手の装着、すなわち障害者が擬似的に健常者となる指向の偽善性を告発する。義足の走り幅跳び選手が健常人を超えた事態にいかなる反応を示したのであろうか。したがって、かかる指向性の反作用としてリバースとそれを統合するインテグレーションとなる、健常者により障害者スポーツへの挑戦は、周辺にいる障害者の存在を初めて認識せしめ(Awareness)、共に日常生活を過ごす心性を刺激し(Share)、自らの余力を不足する人物に提供する意欲・心意気を喚起せしめ(Sprite)、実際の行動として顕在化させる(Behavior)と期待される。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609785561728
  • NII論文ID
    130007770743
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.72_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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