非接触型振動センサーを用いた患者見守りシステムの開発

DOI

抄録

<p>ベッドマットの下に置いた非接触センサーから得られた生体信号をフィルタリング処理及びスペクトル解析を組み合わせることにより、心拍数(HR)、心拍規則性(HBS)、心音(HS)、呼吸数(RR)、呼吸リズム安定性(RRS)、呼吸振幅不安定性(RAuS)、チェーンストークス型呼吸(CSR)、いびき(Snore)、体動(BM)、体の位置(BP)、体動回数(BMF)等を定量的に評価するシステムの開発を行った。心拍数及び呼吸数は、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)によって検出されたものと、ほぼ同等であった。本システムによって予測される無呼吸低呼吸指数(AHI)は、PSGによるAHIと高い相関が得られ、睡眠時無呼吸のスクリーニングとして応用できる可能性を示した。また、心拍規則性の定量化により睡眠中に生じた発作性心房細動を検知することができた。さらに、睡眠リズムの安定性、体動、いびき等の生体信号から予測される睡眠の深さは、PSGによって得られるものとほぼ同等の値を示した。これらの検出能力を生かすことにより、在宅での見守りのほか、疾患スクリーニングへの応用が可能になると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S233_1-S233_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609788837760
  • NII論文ID
    130007776743
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s233_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ