バスキュラーアクセスの狭窄を模擬した擬似血管モデルにおけるシャント音の発生メカニズムの理論的検討

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抄録

<p>【目的】シャント状態が良好な場合は連続的で低周波数成分が主となるLowPitchと呼ばれるシャント音が発生し、シャント状態が悪化すると断続的で高周波数成分が主となるHighPitchと呼ばれるシャント音が発生する事が知られている。我々は、シャント音の発生メカニズムや、血管狭窄状態に応じたシャント音の特徴変化を定量的に評価する為の調査方法について検討している。これまでに、透析患者のシャント音の分析、擬似血管と水を用いたシャント音のウェーブレット変換による時間-周波数解析、PIVによる流れの状態の可視化調査を行ってきた。実験結果を理論的に調査する為に、数値計算を用いた解析を試みている。【方法】シリコンチューブとアクリルを用いて狭窄部分と周辺を模擬した擬似血管狭窄モデルを作成し、内部に水を拍動流として流すモデルを考案した。有限要素法による血管変形、有限体積法による血液の流れを同時に計算する連成解析を行った。【結果】狭窄下流側において流れが乱れ、血管壁に衝突する様子が確認できた。又、狭窄直後の血管壁で激しい振動が確認できた。これらの結果は実験結果の特徴を捉え、比較的良い一致を得る事ができた。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S89_1-S89_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609788862592
  • NII論文ID
    130007776956
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s89_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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