Data-driven Science ~情報から始まる未来の生体医工学~

DOI
  • 泉田 欣彦
    日本医療研究開発機構(AMED) 戦略推進部 難病研究課
  • 清水 秀二
    日本医療研究開発機構(AMED) 戦略推進部 難病研究課
  • 佐伯 久美子
    日本医療研究開発機構(AMED) 戦略推進部 難病研究課

抄録

<p>世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が今年1月開催された。 その中で安倍晋三首相は世界経済の持続的な発展には「自由と信頼」を原則とした「データ流通圏」の創設が必要だと強調した。世界は国際的なデータシェアをもとにした大容量情報を新しいコンピューティング・テクノロジーで解析することで、新しいプラットフォームを形成し、ひいては経済成長力をも底上げすることができるとみる。 その潮流を支える重要な情報工学的手法があり、それがData-driven Scienceである。 ハイスループット分子生物学(High-throughput molecular biology)の大容量データと電子健康記録(Electric Health Records)等の大規模臨床デジタルデータを結合した新しいモデルの進歩は、前例のない規模でのリアルワールドデータの収集と分析を可能とし、医療研究開発におけるパラダイムシフトを起こす可能性を示している。 これからの生体医工学はヒトの多様な生態を正確にモニターし生体情報化する基盤的なテクノロジーとして重要性を増すとともに、研究開発における独創性の真価が最も発揮される領域となることが予見される。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S18_2-S18_2, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609788972928
  • NII論文ID
    130007776625
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s18_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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