訪日観光客の訪問先選択行動と九州の観光推進戦略への示唆
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- 戴 二彪
- 公益財団法人アジア成長研究所
説明
2015 年の訪日観光客の規模は,史上最高の1,973 万人に達した。その8 割以上は東アジア客で あり,特に中国本土からの観光客は人数も旅行消費額も国別第1 位となっている。ただし,三大都市圏や北海道など一部地域のインバウンド観光産業は好調を続けているが,九州では,東アジアに近いにもかかわらず,2015 年に訪日外国人客全体に占める訪九(九州)客の割合はまだ1 割未満で,訪日中国人客全体に占める訪九客の割合は4 %未満と低迷している。 本稿は,訪日外国人観光客の国別構成の推移,旅行先分布(旅行先選択行動)の特徴およびその影響要因を考察し,効果的な九州インバウンド観光促進策を探るものである。第1 節と第2 節では,本研究の目的を紹介したうえ,訪日外国人観光客の国別構成と急増の背景を考察する。第3 節と第4 節では,訪日アジア観光客と欧米観光客の旅行先分布の特徴と変化を比較し,中国人客をはじめとするアジア客の旅行先分布の影響要因を分析する。最後の第5 節では,これらの分析結果を踏まえて九州のインバウンド観光促進策を提言する。
収録刊行物
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- 東アジアへの視点
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東アジアへの視点 27 (1), 1-20, 2016
公益財団法人 アジア成長研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609791583872
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- NII論文ID
- 130007783150
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- ISSN
- 1348091X
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可