ボーダレス化する農村体験需要は都市農村交流を活気づけるか?

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  • Can International Needs for Japanese Rural Life Make the Urban-Rural Exchange Ebullient?
  • ボーダレスカ スル ノウソン タイケン ジュヨウ ワ トシ ノウソン コウリュウ オ カッキズケル カ?

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抄録

<p>新たな局面を迎える都市農村交流事業において,従前の需給バランスの間隙を埋める1つの方略としてインバウンドツーリズム(I.T.)に活路を見出す流れがある。本報では,海外からも顧客を受け入れる農家民宿型グリーン・ツーリズムを実践する事例からI.T.の意義と課題を検討した。大半が団体客であるI.T.の受入れ増加は,提供するサービスに対する評価と,事業収益性の維持を見据えた対象の拡大というマーケティング理論に適合した合理的な戦略であるといえる。ただし,多様な文化圏の来訪者への対応の規格化,自治体や旅行代理店の全面的な斡旋によって成立する不安定な需要発掘など,克服すべき課題を含みながら展開している事業の趨勢には今後も注視する必要がある。</p>

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