書誌事項
- タイトル別名
-
- The Role of Autophagy during Early Embryogenesis in Mice
- ショキハイハッセイ ニ オケル オートファジー ノ アタラシイ ヤクワリ
この論文をさがす
抄録
<p>卵子は100%母親由来の細胞であり,卵細胞質には母性のmRNAやタンパク質が蓄えられている.精子と融合して受精卵となった直後の細胞質にもこれらの母性因子は持ち込まれる.その後急速に分解され,受精卵由来のmRNAやタンパク質が発現する.受精してから着床するまでが4日間であることを考えると,母性因子の除去には大規模な分解系が関与すると思われる.オートファジーはリソソームを分解の場とする細胞質成分の大規模な分解系である.これまで出生以前の胚発生におけるオートファジーの役割は不明であったが,筆者らはマウスの受精卵で活発にオートファジーが起こることを発見した.実際に,受精直後のオートファジーを欠損した受精卵は着床前致死になることも明らかとなった.母性タンパク質が受精直後のオートファジーによって大規模に分解され,その分解産物であるアミノ酸は着床するまでの胚発生に必要であることを示唆している.</p>
収録刊行物
-
- 顕微鏡
-
顕微鏡 45 (2), 91-93, 2010-06-30
公益社団法人 日本顕微鏡学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390846609797465088
-
- NII論文ID
- 130007788946
-
- NII書誌ID
- AA11917781
-
- ISSN
- 24342386
- 13490958
-
- NDL書誌ID
- 10769412
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可