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- 井上 裕貴
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野
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- 畑中 加珠
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野
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- 山本 直史
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野
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- 平田 貴久
- 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔統合医療学講座歯周病学分野
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- 三辺 正人
- 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔統合医療学講座歯周病学分野
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- 山本 龍生
- 神奈川歯科大学大学院歯学研究科災害医療・社会歯科学講座
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- 内藤 徹
- 福岡歯科大学高齢者歯科学分野
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- 山本 松男
- 昭和大学歯学部歯周病学講座
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- 佐藤 秀一
- 日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
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- 石幡 浩志
- 東北大学大学院歯学研究科歯内歯周治療学分野
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- 稲垣 幸司
- 愛知学院大学短期大学部歯科衛生学科
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- 三谷 章雄
- 愛知学院大学歯学部歯周病学講座
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- 中島 啓介
- 九州歯科大学歯学科歯周病学分野
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- 漆原 譲治
- 株式会社FOD
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- 高柴 正悟
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Reference values of periodontal inflamed surface area as a clinical index determined by a multicenter retrospective observational study
説明
<p>歯周炎症表面積(periodontal inflamed surface area:PISA)は,歯周組織の炎症部の面積を表す新たな歯周病の臨床指標である。従来伝わりづらかった歯周病の炎症程度を歯科以外の医療従事者が理解する上で,有用な指標であると考えられる。しかし,歯周病の程度や治療によるPISAの基準は未だ不明である。そこで,本研究は,日本歯周病学会が設ける歯周病専門医・認定医の電子申請書類のデータから各治療フェーズにおけるPISAの値を調べ,歯周病治療に伴う炎症度の基準値を提案することを目的とした。8施設で取得した113症例を用いて,Nesseらの方法によって歯周ポケット深さとプロービング時の出血からPISAを算出した。その結果,PISAの中央値は,初診時1,271.4 mm2,歯周基本治療終了時211.8 mm2,SPT移行時52.1 mm2,そして最新SPT時30.0 mm2であった。また,PISAはBOPと高い相関を示し(p<0.001),BOPよりも鋭敏に治療効果を反映した。以上から,中等度以上の歯周炎においてPISAを用いると,初診時は表面積約1,500 mm2の歯周組織の炎症がSPT時は100 mm2未満(初診時の約7%)に減少することが明らかになった。今後,更なるデータの蓄積および詳細な分析を行いながらPISAの使用を普及させると,PISAは医科歯科連携の際に歯周病炎症を伝える指標になり得ると考える。</p>
収録刊行物
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- 日本歯周病学会会誌
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日本歯周病学会会誌 61 (4), 159-167, 2019-12-27
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609798033792
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- NII論文ID
- 130007789028
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- ISSN
- 1880408X
- 03850110
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可