リアルタイムPCR法による腸管出血性大腸菌の食品での高感度検出のためのDNA抽出法

書誌事項

タイトル別名
  • DNA Extraction for Sensitive Detection of Shiga Toxin-Producing <i>Escherichia coli</i> in Food by Real-Time PCR Assays
  • DNA Extraction for Sensitive Detection of Shiga Toxin-Producing Escherichia coli in Food by Real-Time PCR Assays

この論文をさがす

抄録

<p>迅速かつ安価なDNA抽出法であるアルカリ熱DNA抽出法を食品中の腸管出血性大腸菌の検出のためのリアルタイムPCRにおいて評価した.牛レバー,牛ひき肉,豚スライス肉,チーズ,レタス,カイワレ大根,トマトおよびホウレンソウでのstx遺伝子とO抗原遺伝子検出において,アルカリ熱DNA抽出物は高感度の検出(102~104 CFU/mL)を示し,これはプロティナーゼK溶菌とシリカメンブレンによる精製工程を含む市販DNA抽出キットと同等の検出感度であった.アルカリ熱抽出とキットでのDNA濃度と純度には違いがあったが,リアルタイムPCRの感度は同様であった.これらの結果から,アルカリ熱DNA抽出法は,リアルタイムPCRでの食品分析にとって有用な方法であることが示された.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 60 (6), 183-186, 2019-12-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ