中学校家庭科における家族関係に関する学習教材の学習効果についての一考察

書誌事項

タイトル別名
  • An Examination of the Effectiveness of Educational Materials for Family Relationships in Junior High School Home Economics Classes
  • チュウガッコウ カテイカ ニ オケル カゾク カンケイ ニ カンスル ガクシュウ キョウザイ ノ ガクシュウ コウカ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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抄録

本研究は,中学1年生を対象に,思春期の自分と親との関係性の学習を通して,親子関係を考えるとともに,家族的なセルフエスティームを形成し,高めることを目的に,家族関係に関する学習教材の授業実践による学習効果を検証する。1つは, 学習指導要領の指導項目「A 家族・家庭と子どもの成長」の「自分の成長と家族や家庭生活とのかかわり」について,新たな指導内容であることから,文部科学省検定済み教科書に記載されている思春期の親子関係の内容を検討する。2つは,思春期の自分と家族について考える学習プログラムを作成し,学習教材の学習効果を検証する。その結果,3社とも,自分の意思を伝えるアサーティブコミュニケーションスキルの記述が不十分であった。また,学習教材については,学習後の思春期の親の役割を知った生徒が増え,有意差が見られたことから一定の学習効果があったと言える。今後の課題は,生徒の発達段階に応じた思春期の親子関係とセルフエスティーム形成及びアサーティブコミュニケーションについての学習教材の開発が必要である。

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