米国N.J. 州初等家庭科プログラムにみられる家庭科の性格とカリキュラム構成原理

書誌事項

タイトル別名
  • The Principle of the Curriculum Composition and Its Characteristics Analyzed and Extracted from a Primary School Homemaking Program Developed by the State of New Jersey in the U.S.:
  • 米国N.J.州初等家庭科プログラムにみられる家庭科の性格とカリキュラム構成原理 : 小学校低学年からの家庭科学習の論理的可能性の検討
  • ベイコク N.J.シュウ ショトウ カテイカ プログラム ニ ミラレル カテイカ ノ セイカク ト カリキュラム コウセイ ゲンリ : ショウガッコウ テイガクネン カラ ノ カテイカ ガクシュウ ノ ロンリテキ カノウセイ ノ ケントウ
  • The Examination of the Feasibility of a Study Home Economics Course for Lower Elementary School Grades.
  • ― 小学校低学年からの家庭科学習の論理的可能性の検討 ―

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抄録

本研究の目的は,我が国の小学校低学年からの教科「家庭」の可能性を,論理的・具体的に実証することにある。本報告では,小学校低学年から実践された一つの事実として米国で開発された幼稚園~小学校6年のHomemaking Program(HMP)を選定・分析し,内容編成原理と性格を解明した。HMP は,我が国のように「高学年にならなければ家庭科を学ぶことはできない」と考えるのではなく,「教科のねらいと原理」に基づく内容を編成していた。それは「児童は何歳であっても課題『よりよく生きる』を持ち民主主義社会で生きている」という事実に基づき,各学問から抽出した発達課題を初等学校の目的・内容と照合することで家庭科の発達課題を導出し,その達成のために,家政学の各研究分野で解明された概念を,二重構造を持つカリキュラム原理で教科内容として編成していた。授業では,他教科との関連を図る児童の経験に基づく学習により概念を一般化させ,最終的には,構成概念「生活者としての自立」を獲得させる家庭科となっていた。

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