社会科デジタル教科書設計論

書誌事項

タイトル別名
  • A Design Theory of Social Studies Digital Textbooks:
  • 社会科デジタル教科書設計論 : 教科書の構造分析とマルチメディア教材設計論に基づく小学校第5学年の事例開発を手がかりに
  • シャカイカ デジタル キョウカショ セッケイロン : キョウカショ ノ コウゾウ ブンセキ ト マルチメディア キョウザイ セッケイロン ニ モトズク ショウガッコウ ダイ5 ガクネン ノ ジレイ カイハツ オ テガカリ ニ
  • A Case Development of a Fifth Grade of Elementary School Based on Structural Analysis of Textbooks and the Design Theory of Multimedia Teaching Materials
  • ― 教科書の構造分析とマルチメディア教材設計論に基づく小学校第5学年の事例開発を手がかりに ―

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抄録

本研究の目的は,小学校社会科教科書の本文と資料の関連と活用を視点に構造分析を行い,その構成と課題を解明し,その結果に依拠し社会科デジタル教科書の設計と開発の方法を明らかにし,モデル事例を示すことである。構造分析の結果,小学校社会科教科書は,資料と本文の関係性において,説明型,考察型等の3タイプの構成ユニットで構成されること,構成ユニットは関連重複活用型等の7つの構造に類型されることを明らかにした。しかし構造分析の結果,資料不足等で学習者にとって認知的負荷がかかる原因が,紙媒体のメディアにあることを指摘した。その類型と課題を踏まえ,マルチメディア教材設計論の研究成果を組み込み,電子媒体の特性を加味した構成ユニットとその構造の組み合わせで社会科デジタル教科書を記述する理論を示し,具体的に開発事例を示した。本研究の成果は,社会科教科書の分析方法を確立し,その分析結果を基盤として紙媒体からデジタル化する教科書設計理論を開発事例と共に示したことである。

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