東日本大震災後の文化財レスキュー活動日報の因子分析

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タイトル別名
  • Analysis on Records of Activities Conducted to Rescue Cultural Property after the Great East Japan Earthquake
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ゴ ノ ブンカザイ レスキュー カツドウ ニッポウ ノ インシ ブンセキ

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抄録

<p>東日本大震災における文化財レスキュー活動で蓄積された日報の全体像を把握するため、活動内容・対象文化財・被害状況・参加者の属性の4 種類の要素をカテゴリ化して因子分析を行い21の因子を抽出した。因子分析の結果として、密なコミュニケーションが非常に重要であることが明らかとなった。またレスキュー活動は文化財の専門家等が行うもの、特定の文化財に限らず何らかの専門的な知識・技術に長けた参加者が行うもの、一般的参加者が実施可能なものの三つに大別された。また因子得点の平均値に基づいて時系列・施設別の特徴も抽出された。本分析によってレスキュー活動記録から震災対策の基礎データが得られることが明らかとなり、震災時の記録の在り方に関しても有益な示唆が得られた。</p>

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