定着プロセスにおける濃度ムラの物理モデルと定量評価方法の構築

  • 安井 甲次
    キヤノン株式会社 周辺機器開発推進センター
  • 加藤 恭平
    キヤノン株式会社 製品技術第二開発センター
  • 石黒 敬太
    キヤノン株式会社 製品技術第二開発センター
  • 依田 寧雄
    キヤノン株式会社 周辺機器開発推進センター
  • 金森 昭人
    キヤノン株式会社 周辺機器第二開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Construction of a Physical Model and a Quantitative Evaluation Method of Density Unevenness on Fusing Process
  • テイチャク プロセス ニ オケル ノウド ムラ ノ ブツリ モデル ト テイリョウ ヒョウカ ホウホウ ノ コウチク

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抄録

<p>定着後画像の画質に関する課題の一つに「濃度ムラ (濃度一様性) 」がある.濃度ムラはベタ部を定着させた画像内に濃く見える箇所 (濃部) と淡く見える箇所 (淡部) がランダムに分布する現象である.これまで濃度ムラの物理モデルが曖昧であったり,定量的に評価する方法が確立していなかったため,濃度ムラ良し悪しに対する論理的な説明が出来なかった.そこで今回,濃度ムラのメカニズムを明らかにし物理モデルと定量評価方法を構築する取り組みを行った.その結果,物理モデルを「濃部と淡部のトナー層表面形状に起因する拡散光の比」とし,定量評価値を「拡散光比 (濃部と淡部の拡散光量の比) 」とすることで画像評価 (目視評価) との相関が確認できた.本論文では定量評価方法の概要と,複数の画像サンプルとの相関検証結果,及び定着フィルムへの弾性層付与による濃度ムラ改善効果に関する考察結果を報告する.</p>

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 59 (1), 56-61, 2020-02-10

    一般社団法人 日本画像学会

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