標準化ダニアレルゲンエキス急速皮下免疫療法プロトコールの検討

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF PROTOCOLS FOR RUSH SUBCUTANEOUS IMMUNOTHERAPY WITH STANDARDIZED HOUSE DUST MITE EXTRACTS
  • ヒョウジュンカ ダニアレルゲンエキス キュウソク ヒカ メンエキ リョウホウ プロトコール ノ ケントウ

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抄録

<p>【目的】標準化ダニ抗原を用いた急速皮下免疫療法(ダニrSCIT)の増量プロトコールについて検討する.</p><p>【方法】当院のダニrSCITは,標準化ダニ抗原(ダニ注射液)1JAU以下から開始し急速増量期目標抗原量を500JAUとする低用量法,続いて開始量を10JAUとする高用量法,さらに,10JAUから開始し目標を300JAUとし,rSCIT開始後9-10日に500JAUに増量する修正高用量法と改変されてきた.これらについて後方視的に検討した.</p><p>【結果】増量期の全身性副反応(SR)は,低用量群では33例中28例(84.8%),高用量群では18例中12例(66.7%)に出現したが,修正高用量群では17例中4例(23.5%)と有意に低下した.急速増量期到達抗原量は低用量群339.3±19.0JAU,高用量群358.3±24.9JAUに対し,修正高用量群の開始9-10日での到達抗原量は452.9±20.6JAUと有意に増加した.</p><p>【結論】ダニrSCITでは,急速増量期の目標量を減量することにより,維持量に至るまでのSRが減少し,到達抗原量も増加することが示唆された.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 69 (1), 40-47, 2020

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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