空間明示標識再捕モデルを用いた長野県におけるヤマネ<i>Glirulus japonicus</i>の生息密度推定

  • 羽方 大貴
    筑波大学大学院生命環境科学研究科 現所属:東京都三宅支庁
  • 門脇 正史
    筑波大学山岳科学センター八ヶ岳演習林 現所属:筑波大学山岳科学センター筑波実験林
  • 諸澤 崇裕
    一般財団法人自然環境研究センター
  • 杉山 昌典
    筑波大学山岳科学センター八ヶ岳演習林

書誌事項

タイトル別名
  • Use of a spatially explicit capture-recapture model to estimate population density of the Japanese dormouse <i>Glirulus japonicus </i>in Nagano Prefecture, Central Japan
  • 空間明示標識再捕モデルを用いた長野県におけるヤマネGlirulus japonicusの生息密度推定
  • クウカン メイジ ヒョウシキ サイホモデル オ モチイタ ナガノケン ニ オケル ヤマネ Glirulus japonicus ノ セイソク ミツド スイテイ

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説明

<p>2014年5月から10月まで,長野県東部のカラマツ人工林に架設された297個の巣箱において,休息するヤマネGlirulus japonicusを捕獲し,空間明示標識再捕モデルにより生息密度を推定した.オス37個体,メス34個体,合計71個体のヤマネを個体識別し,再捕獲個体数はオス5個体,メス10個体であった.生息密度は雌雄全体で1.93±0.35個体/ha(平均値±SD),オス0.65±0.25個体/ha(平均値±SD),メス3.32±1.27個体/ha(平均値±SD)と推定され,メスの方が高かった.一方,推定された行動圏サイズは雌雄全体で3.42 ha,オス3.96 ha,メス0.98 haと推定され,オスの方がメスよりも大きかった.</p>

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 60 (1), 67-74, 2020

    日本哺乳類学会

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