琵琶湖南湖における2017年9月の沈水植物の現存量の平面分布

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タイトル別名
  • Spatial distribution of the biomass of submerged macrophytes in the southern Lake Biwa basin in September 2017
  • ビワコ ナンコ ニ オケル 2017ネン 9ガツ ノ チンスイ ショクブツ ノ ゲンソンリョウ ノ ヘイメン ブンプ

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抄録

<p> 琵琶湖南湖で2017年9月に沈水植物の現存量(乾燥重量)の平面分布をSCUBAサンプリングにより調査した。沈水植物は52地点中40地点に出現した。南湖における全沈水植物の単位面積あたり平均現存量は54 g dry wt. m-2だった。これらの結果から,沈水植物の分布範囲の面積と現存量はそれぞれ39.7 km2,2761 tと推定された。沈水植物は13種が出現した。1地点あたりの平均出現種数と標準偏差は4.5±3.0だった。優占したのはクロモ Hydrilla verticillata とコカナダモ Elodea nuttallii で,それぞれの現存量は777 tと776 tだった。以下,センニンモ Potamogeton maackianus (556 t),オオカナダモ Egeria densa (283 t),ホザキノフサモ Myriophyllum spicatum (257 t)の順で続いた。他の沈水植物の現存量はすべて100 t未満だった。特徴的なこととして糸状藻類の現存量が大きいことが挙げられる。糸状藻類の現存量は1161 tであり,この値は,沈水植物全体の現存量の約4割に相当した。</p>

収録刊行物

  • 陸水学雑誌

    陸水学雑誌 80 (1), 13-21, 2019-02-15

    日本陸水学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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