心電図と共に歩んで60 年

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  • ─森博愛先生に聞く

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<p> 森 博愛先生は私の二代前の徳島大学内科の教授です.今回,その御業績をお聞きする機会をいただき,心電計が手作りの時代からのご苦労と,心電図診断学の確立におけるその偉大な貢献に感服いたしました.</p><p> 90歳を超える現在でも,最新の文献をチェックして,論文や著書,講演として情報発信しておられます.徳島県医師会報には,毎月「心電図セミナー」を連載されており,今月で324号となります.また,心電図メーリングリストを運営されており,全国のメンバーに毎日のように心電図の解釈を教育されています.また,ご自身でホームページを立ち上げておられ,各種心電図に関する解説を掲載されています.Webで何かの心電図を検索した方は誰でも見たことがあるサイトと思います.</p><p> 先生は,「うだつがあがる」という言葉の起源になっている卯建(うだつ)の町並みで有名な徳島県脇町にある森家の10代目当主です.御実家では,大正中期から昭和にかけての診療設備をそのままの形で再現しており,森先生が帰宅されているときには,一般の観光客に開放して解説もされているとのことです.</p><p> このように常に,心電図学を極めて,広く教育しようとする姿勢には,ただ脱帽するばかりです.まさしく,心電図学のレジェンドです.御健康に留意されて,益々御活躍されることを祈念しております.</p>

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 51 (1), 105-118, 2019-01-15

    Japan Heart Foundation

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