地域在住女性高齢者における現在歯数20本未満の関連要因 ~名古屋市体操教室参加者における調査~

  • 尚 爾華
    愛知東邦大学人間健康学部 名古屋市立大学大学院医学研究科公衆衛生学分野
  • 野口 泰司
    名古屋市立大学大学院医学研究科公衆衛生学分野 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター
  • 中山 佳美
    北海道釧路保健所

書誌事項

タイトル別名
  • Factors Associated with Having Fewer than Twenty Teeth among Community-dwelling Older Women: A Survey of Participants in an Exercise Class in Nagoya City
  • チイキ ザイジュウ ジョセイ コウレイシャ ニ オケル ゲンザイ シスウ 20ポン ミマン ノ カンレン ヨウイン : ナゴヤシ タイソウ キョウシツ サンカシャ ニ オケル チョウサ

この論文をさがす

抄録

<p> 本研究は,現在歯数が20本未満であることの関連要因について,名古屋市における地域在住高齢者を対象に検討することを目的とした.2016年7~8月にかけて,名古屋市内の体操教室へ参加する高齢者に自記式無記名質問紙「健康状況および生活習慣に関する調査票」を用いて調査を行い,65歳以上女性493人を解析対象とした.ロジスティック回帰分析により,現在歯数が20本未満であることの関連要因について,身体,心理,栄養,社会的側面から検討した.対象者の平均年齢は75.1歳(標準偏差± 5.7)であった.「20本未満」の者は「20本以上」の者と比べ,平均年齢が高く,独居であり,更衣動作(立ったままで服を着ることができるか)が困難な者が多かった.ロジスティック回帰分析の結果,現在歯数が「20本未満」と,「肥満である」こと(OR=1.83,95%CI: 1.01‒3.30),「独居である」こと(OR=1.67,95%CI: 1.12‒2.50),「更衣動作ができない」こと(OR=2.32, 95%CI: 1.46‒3.68)と関連していた.高齢女性における現在歯数が20本未満の関連要因として,肥満,独居,更衣動作が困難であることが示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ