タンクモデルを参考にした小学校高学年向けの地下水学習の教材開発

書誌事項

タイトル別名
  • Making and Educational Material based on a Tank Model by which Students in High Grade of Elementary Schools Learn the Basic Knowledge of Groundwater
  • タンクモデル オ サンコウ ニ シタ ショウガッコウ コウガクネン ムケ ノ チカスイ ガクシュウ ノ キョウザイ カイハツ

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説明

<p>地下水の持続可能な利用は,その保全にとって必要である。地下水を保全する態度を育むために,小学校教育の中で地下水について学ぶ機会を作ることは,重要なことである。本研究では,小学校高学年生が地下水涵養に関する森林の機能などの地下水に関する基本的知識を学べる教材を,タンクモデルを参考にして開発した。教材は,3段タンクで構成され,森林領域の下にある帯水層に設置したスポンジが水を貯留し,その水は装置外へゆっくりと流出するようになっている。教材で表現したのは,森林は主要な地下水の涵養域であること,地下水は地表水に比べて滞留時間が長いことの2つである。教材を用いた散水実験では,3段のタンクそれぞれからの流出ピークのタイムラグや滞留時間の違いなど,上記2点を定量的に確認した。小学校等の教員13名を対象に実施した教材の実演と,彼らに対する聞き取り調査では,多くの教員は,小学校児童にとって,上記2点が分かりやすいと判断した。</p>

収録刊行物

  • 水利科学

    水利科学 62 (5), 59-80, 2018-12-01

    一般社団法人 日本治山治水協会

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