回腸間膜Castleman病の1例

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  • Ileocecal Mesenteric Castleman’s Disease: A Case Report

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抄録

<p>症例は48歳の女性で,左季肋部痛を主訴に前医を受診した.精査時の腹部CTで腸間膜に50mm大の腫瘍を指摘され,当院を紹介受診した.腹部造影CTでは,小腸間膜内に早期から均一に内部が造影される50mm大の充実性腫瘍を認めた.腹部MRIでは,拡散強調画像でやや高信号,T2強調画像で低信号を呈していた.悪性疾患が否定できず,外科切除の方針とした.回腸終末から30cmの回腸間膜に弾性軟の腫瘍を認めた.腫瘍を含めて回腸を40cm切除し,腫瘍を摘出した.腫瘍はリンパ濾胞の過形成が見られ,濾胞間で硝子化した血管が散見され,濾胞内への血管の侵入像が見られたことから,硝子血管型のCastleman病(Castlemanʼs disease;CD)と診断した.腹腔内CDはまれで,自験例とともに本邦における腹腔内に発生したCDの報告例について検討し報告する.</p>

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