重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症幼児に対する選択行動支援 ―介入方法を示唆するアセスメントの開発―

  • 臼井 潤記
    千葉県発達障害者支援センター(現所属)・筑波大学大学院人間総合科学研究科(研究時所属)
  • 佐々木 銀河
    筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター
  • 野呂 文行
    筑波大学人間系

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Assessment Method for Deciding on Interventions to Facilitate Choice Behavior: Children With Severe Intellectual Disabilities and Autism Spectrum Disorder
  • ジュウド チテキ ショウガイ オ トモナウ ジヘイスペクトラムショウ ヨウジ ニ タイスル センタク コウドウ シエン : カイニュウ ホウホウ オ シサ スル アセスメント ノ カイハツ

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説明

<p>本研究では、児童発達支援事業所を利用する重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症幼児3名を対象に、選択行動を促進する介入方法を示唆する選択テストを開発し、その予測的妥当性を検証することを目的とした。選択テストは、選択行動の困難要因が「アイテムの強化価の低さ」か「選択対象物を弁別するスキルの未獲得」であるかを分類するために、おやつとおもちゃの2つの強化子条件、選択肢の次元(実物・写真カード)、選択肢数(1~3肢)で構成された。選択テストの結果に基づいて、1名には選択対象物を弁別するスキルを形成するために弁別刺激化手続きを、2名にはより強化価の高いアイテムを選定するために選好アセスメントに基づく選択肢の再構成を実施した。それによって、対象児における選択行動が促進された。これらの結果から、本研究で開発した選択テストは、対象児の選択行動の困難要因および介入方法の有効性を適切に予測することが明らかとなった。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 57 (1), 25-35, 2019-05-31

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (9)*注記

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