漫画による情報倫理・情報モラルの意識調査手法の提案とその有効性

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タイトル別名
  • Proposal and Its Effectiveness of a Method to Investigate Awareness of Information Ethics and Morals Using Cartoons
  • マンガ ニ ヨル ジョウホウ リンリ ・ ジョウホウ モラル ノ イシキ チョウサ シュホウ ノ テイアン ト ソノ ユウコウセイ

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抄録

本論文の目的は,抽象的な漫画を用いた情報倫理・情報モラルの意識調査手法の提案と,その有効性の確認にある.本意識調査は,学習者に漫画を提示し,想起した内容や考えを自由に記述させ,結果を学習項目毎に分類することで行う.オンラインでのウェブ調査および中学・高校・大学の授業時調査から,結果は,学習者の置かれた情報環境や教育状況を反映していることが示された.四齣漫画調査では,中学生は高校生・大学生に比べ詐欺を想起する割合が有意に高く,著作権の想起が有意に低い,調査時期で傾向が異なる,という校種や調査時期による差が示された.また,情報教育を学校で受けていない30歳代後半から40歳代では,具体的な問題の想起割合が有意に低く,総合的な学校教育の効果が見受けられた.学習の定着度合いの評価,学習導入時での学習者の状況把握に本調査手法を用いることで,効果的な情報倫理・情報モラル教育に資することが見込まれる.

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