腹腔鏡下肝Spiegel葉切除を施行した転移性肝癌の1例

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タイトル別名
  • Pure Laparoscopic Spiegel's Lobectomy for a Case of Colorectal Liver Metastasis in the Caudate Lobe
  • 症例 腹腔鏡下肝Spiegel葉切除を施行した転移性肝癌の1例
  • ショウレイ フククウキョウ カ カン Spiegel ヨウ セツジョ オ シコウ シタ テンイセイ カンガン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は81歳の女性で,80歳時にS状結腸癌(T4aN2M0 Stage III B)に対して開腹S状結腸切除術(D3郭清)を施行した.術後9カ月で腫瘍マーカー上昇を認め,CTで肝尾状葉(Spiegel葉)に18mm大の腫瘍を認め,S状結腸癌の肝転移の診断に至った.その他に明らかな非切除因子を認めず,手術施行の方針とした.手術は腹腔鏡下肝Spiegel葉切除を施行した.手術時間3時間27分,出血量100gであった.術後合併症なく4日目に退院した.尾状葉単独切除は解剖学的特徴により難易度は高いが,腹腔鏡下肝Spiegel葉切除では尾側からの安定した視野が得られ,拡大視効果によりGlisson枝および短肝静脈を安全に処理することが可能である.腹腔鏡下肝Spiegel葉切除は腹腔鏡手術の利点を生かした有用な術式であると考えられた.</p>

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