2値入出力系で計量値を観測する場合の系間の性能比較に関する有意差検定

書誌事項

タイトル別名
  • Statistical Test for Performance of Binary Input-Output Systems Observed Continuous Values
  • 2チ ニュウシュツリョクケイ デ ケイリョウチ オ カンソク スル バアイ ノ ケイ カン ノ セイノウ ヒカク ニ カンスル ユウイサ ケンテイ

この論文をさがす

抄録

品質工学(タグチメソッド)では,システムの性能の評価測度として,信号と特性値の尺度により様々なSN比が用意されている.本論文では,信号と特性値がいずれも2値の2値入出力系を対象とする.このとき,通常観測されるのは2×2分割表の度数データである.田口(1977)では,24.2節において2値入出力系の性能測度として標準SN比が与えられている. 一方,24.4節では,「化学分野への応用」と題して,2値入出力系で計量値を観測する問題を論じ,上述の標準SN比を求め2種類のシステムの性能を比較している.本論文では,計量値の反応割合がベータ分布に従う確率変数であると仮定し,2種類の方法間で性能に有意差があるかどうかを問う仮説検定を提案する.その結果,この検定は平均値の差の検定と比較して検出力が高いことがわかった.また,分割表の各セルが独立である場合において実験を行う際の繰り返し数についても考察を行った.

収録刊行物

  • 品質

    品質 49 (3), 259-265, 2019-07-15

    一般社団法人 日本品質管理学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ