当院におけるロボット手術センターの現況

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  • 細谷 亮
    地方独立行政法人神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央市民病院

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  • Current Status of the Robotic Surgery Center at Our Institution

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抄録

当院ではロボット支援手術を安全で質の高い手術に展開すべく、2018 年にロボット手術センターを設立した。設立に際しては患者安全面を担保する学会指針を遵守し、外科医の技能向上をはかるとともに、麻酔科医・看護師・臨床工学技士を含む多職種手術チームとして入念に準備した。手術支援ロボットは本体価格も高価で消耗品費や保守費用も高額であるため、ロボット手術センターは診療科を超えて手術技術の向上や情報共有をはかるとともに、健全な経営を行う役割も担っている。ロボット手術センターにおいて手術部、麻酔科と外科系診療科の手術スケジューリングが適正になされ、手術件数は順調に伸びて2018 年度のロボット支援手術は266 件に達し、内訳は泌尿器科198 件、外科46 件、産婦人科22 件であった。これらの手術は低侵襲で安全かつ有用性に優れているが、手術コストは高く、経営的側面もロボット手術センターの今後の課題の一つである。

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