書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation of index of optimal perfusion using oxygen delivery and venous oxygen saturation in cardiopulmonary bypass
- -- A two-center observational study -
- ―2施設共同観察研究―
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説明
<p> 混合静脈血酸素飽和度(SvO2)による人工心肺管理は局所の酸素需給バランスの不均衡が反映されにくいことから適正灌流の指標として限界が指摘されている。今回、このSvO2の限界を酸素供給量(DO2)のモニタリングにより補えるかどうか術後急性腎障害(acute kidney injury:AKI)発症とSvO2およびDO2との関連を調査し、検討した。</p><p> 体外循環中のSvO2とDO2iのカットオフ値から曲線下面積(AUC <SvO2 75、AUC <DO2 i300)、およびカットオフ値を下回った累積時間(Time <SvO2 75、Time <DO2 i300)を算出し比較検討を行った。</p><p> SvO2は両群で有意差を認めなかったが、AUC <DO2 i300とTime <DO2 i300に有意差を認めた。</p><p> 両群でSvO2値は安全域とされる75%以上に概ね維持されていた。しかし、DO2 iはAKI群で有意に低く、SvO2を75%以上に維持するだけではAKIの予防とはならないことが示唆された。適正灌流の伝統的な指標であるSvO2を必要最低限な条件とし、加えて新たな指標としてDO2 iの目標値を300mL/min/m2以上とした体外循環管理が重要である。</p>
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 47 (1), 28-34, 2020
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609821595392
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- NII論文ID
- 130007827492
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可