大学入学者選抜制度における「複数回受験」の研究

書誌事項

タイトル別名
  • The Study of Retaking Test in the University Entrance Examination System
  • 大学入学者選抜制度における「複数回受験」の研究 : 能研テスト昭和39年・40年連続受験者の得点分析
  • ダイガク ニュウガクシャ センバツ セイド ニ オケル 「 フクスウカイ ジュケン 」 ノ ケンキュウ : ノウケン テスト ショウワ 39ネン ・ 40ネン レンゾク ジュケンシャ ノ トクテン ブンセキ
  • —Score Analysis of the 1964 Test Takers of the Educational Test Research Institute (NOKEN Test) Who Took the 1965 Test—
  • —能研テスト昭和39 年・40 年連続受験者の得点分析—

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抄録

<p>本稿の目的は,臨時教育審議会から議論が繰り返されてきた大学入学者選抜制度における「複数回受験」について実データで分析することにある.「複数回受験」の是非を吟味する分析視角は,「複数回受験」した場合,1. 入学者選抜が総合順位で決定されるため,その成績間において相関関係が担保されているか否かの検証(順序性の評価),2. 得点変化がみられた場合,それが真に得点の伸長や低下を表すのか,それとも回帰効果に過ぎないのかの検証(回帰効果の評価),3.「複数回受験」の成績が大学入学後の成績をどれほど効率よく説明するのかに関する検証(予測的妥当性の評価)である.過去の能研テスト成績を分析した結果,1. 事前テスト(高校2年時)の成績と事後テスト(高校3 年時)の成績との相関が決して低くなく,順位でみても7 割の確率で結果が入れ替わらない,2. 2 回のテスト得点の差分があったとしても最大4 割2 分,平均で2 割6 分程度が回帰効果で説明可能である,3. 事前テスト(高校2 年時)の成績を組み入れても入学後成績の説明率(寄与率)は向上せず低下することが分かった.</p>

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