RTK-GNSSにおけるGPSとBeiDouのシステム間バイアス推定に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Inter-System Biases Estimation for Combined GPS-BeiDou RTK-GNSS

説明

衛星を利用した高精度測位は近年マルチGNSSの利用が活発である.その一つとして,中国により運用されるBeiDou衛星はアジア地域で多く利用できる状態にある.GPSとBeiDouの両衛星を使用する場合,異なる衛星システムかつ送信周波数が異なることから考慮すべき様々なバイアスが生じる.それらバイアスの影響を避けるために,高精度相対測位であるRTK測位では衛星システムごとに別々に二重差をとる混合測位が主流となっている.本研究では増加する衛星の有効性を高めるため,システム間バイアスを補正することにより異システム間で二重差をとる統合測位の評価を目的とした.静止データの実験結果より,5分間程度のデータによるシステム間バイアス推定が有効であることがわかった.また実際の移動体データにおいて,短時間のバイアス推定値が有効でありバイアス推定値を利用した統合測位が可能であることを確認した.実験には測量受信機だけでなく汎用性の高い低コスト受信機でも検証を行った.課題として,受信機時計誤差の推定精度が統合測位の性能に影響を与えることがわかった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846637104123520
  • DOI
    10.14923/transcomj.2016jbp3050
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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