累積勾配方向特徴量を用いたテクスチャレス物体検出

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タイトル別名
  • Textureless Object Detection Using Cumulative Orientation Feature

抄録

テクスチャの少ない物体にも適用可能な物体検出手法として,輝度勾配方向特徴量を用いたテンプレートマッチングが提案されてきた.しかし勾配方向を照合条件として用いることで複雑背景下においても高精度な照合が可能である一方,対象物体自身の見えがわずかに変化した場合には照合スコアが大きく低下してしまうという課題があった.そこで本研究では,物体の姿勢変動による見えの変化を考慮した累積勾配方向特徴量を提案する.提案手法ではまず,一定範囲内でランダムに発生させた平行移動,回転角度,スケールパラメータを用い,1枚のモデル画像に対して幾何学的変換を適用して多数の画像を生成する.次に各画像において算出した量子化勾配方向特徴量を用いて画素ごとに勾配方向ヒストグラムを作成し,頻度の大きい勾配方向のみを用いて特徴量を抽出した.実際の画像に対して照合処理行い,提案手法が対象物体と背景を識別する性能を維持したまま物体自身の見えの変動を許容できることを確認した.またテクスチャレス物体の公開画像データセットを用いた物体検出の実験を行い,提案手法が検出正確性及び処理速度において既存手法を上回ることを示した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846637104134912
  • DOI
    10.14923/transinfj.2015iup0001
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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