疎結合ハードウェアRTOS搭載産業ネットワーク用SoC

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タイトル別名
  • A SoC with Loosely Coupled Type Hardware RTOS for Industrial Network Systems

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説明

近年産業用ネットワークシステムとして高速なネットワークが導入されており,このネットワーク処理のCPUへの負荷がモータコントロールなどのリアルタイム処理に影響を及ぼしている.本論文ではネットワーク機能をもった機械制御用コントローラ(FAコントローラ)のためのSoCアーキテクチャを提案する.ネットワークプロトコルはマルチタスク構造になっておりRTOSを頻繁に呼び出すことから,本研究ではハードウェア化RTOSを採用することによりRTOS処理を高速化し,ネットワーク処理におけるCPU負荷を軽減した.従来我々が提案していたハードウェアRTOSは専用コアを必要とし,両者は密結合な専用インターフェースで接続されていた.しかしFAコントローラにおいては,既にあるソフトウェア資産や開発環境の継承の有利さゆえARMコアの使用が望まれている.こうした背景から本論文ではハードウェアRTOSをARMコアのシステムバス上に配置する疎結合アーキテクチャを提案し,更に本アーキテクチャを採用したFAコントローラ用SoCを開発した.開発したSoCはARMコアとハードウェアRTOSを搭載した世界初の商用SoCである.本SoCを評価した結果,従来のソフトウェアRTOSに比較し,API実行性能は1.4〜2.9倍,UDP/IP性能は2.74倍であった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846637104183680
  • DOI
    10.14923/transinfj.2014jdp7101
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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