関節鏡下腱板修復術における腱板リリースの効果の検討

  • 栫 博則
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 海江田 英泰
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 海江田 光祥
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 中村 俊介
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 藤元 祐介
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 泉 俊彦
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 廣津 匡隆
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 瀬戸口 啓夫
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 藤井 康成
    鹿屋体育大学保健管理センター
  • 谷口 昇
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学

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抄録

<p>関節鏡下腱板修復術(ARCR)において腱板のリリースを必要とした症例の臨床成績及び再断裂率を検討した.ARCRを施行した68肩を対象とし,腱板周囲のリリースを行った群(R群)41肩,行わなかった群(N群)27肩の2群に分け検討した.日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準,自動可動域ともに術後有意に改善し,両者とも術前後とも2群間に有意差は認めなかった.再断裂率はR群23.3%,N群27.3%で2群間に有意差を認めなかった.またsingle-row法で修復された腱板の再断裂率はN群60%,R群42.9%であった.R群ではリリース無しでは一次修復不能な腱板がリリースによって一次修復可能となり,臨床成績,再断裂ともにリリースを要しなかった群と有意差を認めず,腱板周囲のリリースは効果的であると考えた.一方リリースを併用しないsingle-row法による修復は検討の余地があると考えた.</p>

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