澱粉生合成研究の発達と今後への期待

  • 中村 保典
    秋田県立大学 秋田ナチュラルサイエンスラボラトリ 株式会社スターチテック

書誌事項

タイトル別名
  • Progress of Starch Biosynthesis Research and Future Perspectives: History of Starch Biosynthesis Research
  • 澱粉生合成研究の発達と今後への期待 : 澱粉生合成研究の発達史
  • デンプン セイゴウセイ ケンキュウ ノ ハッタツ ト コンゴ エ ノ キタイ : デンプン セイゴウセイ ケンキュウ ノ ハッタツシ
  • 澱粉生合成研究の発達史

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抄録

<p>澱粉生合成研究は,大きな転換点にある.本分野はおよそ1990年以降から今日までに大きく発展したので,平成は生合成過程に関する膨大で最も重要な基礎情報が蓄積された時代として記憶されるであろう.変異体の解析により,主要酵素の役割が明確になった.遺伝子構造が解析され,発現パターンが調べられる時代を経て,全ゲノム解析の時代が到来し,全候補遺伝子の構造および発現情報が比較的容易に得られるようになった.これは,30種類以上の酵素アイソザイムが関与する澱粉合成過程全体の枠組みが明らかになったことを意味する.本稿では,わが国で最も詳細に研究されたイネの澱粉生合成過程を中心に,今日に至る研究の潮流を概説する.</p>

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 57 (5), 270-278, 2019-05-01

    公益社団法人 日本農芸化学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (3)*注記

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