胆嚢結石症を併存した大腸癌症例の検討

DOI Web Site 参考文献17件 オープンアクセス
  • 五十畑 則之
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科
  • 遠藤 俊吾
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科
  • 根本 鉄太郎
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科
  • 根本 大樹
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科
  • 愛澤 正人
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科
  • 歌野 健一
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科
  • 冨樫 一智
    福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the Postoperative Course of Colorectal Cancer Patients with Gallstones

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説明

<p>目的:大腸癌患者は胆嚢結石(胆石)の保有率が高いが,併存した胆石症に対する治療に関し,一定のコンセンサスはない.大腸切除症例において術後の胆石症に関連した症状の発生頻度とその術後経過について検討した.方法:2012年4月から2018年12月までに大腸切除術を行った590例を対象とした.術前の胆石併存の有無で患者背景を比較した.さらに胆石併存例で大腸手術時に胆嚢摘出術を施行しなかった症例の術後経過について検討した.結果:胆嚢摘出後の37例を除くと,術前のCTで胆石を認めた症例は86例であった.胆石あり群となし群の比較では,年齢以外に差はみられなかった.手術時に同時に胆嚢摘出を行った3例を除いた83例の術後経過で,8例(9.6%)に胆石に関連する症状が出現した.1例は手術,7例は内科的治療で軽快した.結語:大腸切除術後に無症状の胆石による症状が出現する頻度は,一般成人より多い可能性がある.</p>

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参考文献 (17)*注記

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