情報システムという暗箱をめぐる一考察

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • On the black box of information systems

抄録

本報告の目的は、これからの情報システム学の課題あるいは新展開方向を探ることにある。とりわけ、本大会の テーマである「人間中心」という方向性の意義について考察を加えることにある。しかし、いきなり試論を展開す るのではなく、過去に議論されてきた「これからの情報システム学の課題」を巡る代表的な論争を概観することに より、今後の展開方向を探ることにしたい。以下では、情報システム学の論争を振り返ることにより、研究対象で ある情報システムは、論争を通じて次第に「暗箱化」されてきたことが明らかになる。そこで、本報告は次のよう に構成される。最初に、情報システム研究における「自己同一性の危機」の遠因となった「参照学問分野」を巡る 議論を振り返り、次に「自己同一性の危機」と「IT 人工物」を巡る論争を概観する。最後に、残された課題として、 「IT 人工物という暗箱を開く」ことと「人間中心」の意義について考察を加えていくことにする。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250113275264
  • NII論文ID
    130007847149
  • DOI
    10.19014/proceedingsissj.9.0_b1-4
  • ISSN
    24339318
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ