HPV関連中咽頭癌(p16陽性)死亡例の検討

  • 金城 秀俊
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 山下 懐
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 池上 太郎
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 嘉陽 祐紀
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 上里 迅
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 安慶名 信也
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 上原 貴行
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 平川 仁
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 真栄田 裕行
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 鈴木 幹男
    琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical features of death cases in human papillomavirus related oropharyngeal carcinoma

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説明

AJCC第8版ではp16免疫染色によりHPV関連中咽頭癌をその他の中咽頭癌とは異なる病期分類を用いるようになった。HPV関連中咽頭癌は一般的に予後がよいが,再発・転移を来たし予後不良である症例も経験する。  2006年12月から2014年11月までに当科で治療した中咽頭癌新鮮例100例中,p16陽性例は34例であった。このうち2019年1月の時点で死亡例は4例(男性3名,女性1名)であった。臨床病期はAJCC7版ではStageⅢが1例,StageⅣが3例であったが,8版ではStageⅡが1例,StageⅢが3例であった。予後不良因子として喫煙,局所進行,年齢,重複癌が示唆された。HPV関連癌は再発・遠隔転移を生じても死亡までの期間が比較的長いことが臨床的特徴と思われた。そのため,可能な範囲で追加治療を行うことは妥当であると推察した。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 45 (4), 397-402, 2019

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (12)*注記

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