DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡に合併した後天性血友病A

書誌事項

タイトル別名
  • Acquired hemophilia A complicated by dipeptidyl peptidase-4 inhibitor-associated bullous pemphigoid
  • 症例報告 第8回日本血液学会東海地方会 会長推薦演題 DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡に合併した後天性血友病A
  • ショウレイ ホウコク ダイ8カイ ニホン ケツエキ ガッカイ トウカイ チホウカイ カイチョウ スイセン エンダイ DPP-4 ソガイヤク カンレン スイホウセイルイ テンポウソウ ニ ガッペイ シタ コウテンセイ ケツユウビョウ A

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説明

<p>症例は72歳,男性。2型糖尿病加療中にdipeptidyl peptidase-4 inhibitor関連水疱性類天疱瘡を発症し,prednisolone(PSL)0.5 mg/kgにて治療が開始となった。3ヶ月後,PSL 19 mg/日投与中,両側前腕に紫斑が出現,APTTの延長と第VIII因子インヒビターが高値であったため後天性血友病Aと診断した。PSL 1.0 mg/kgにて治療導入しcyclophosphamide 300 mg/週も追加したが無効であった。経過中に肺炎の合併も認めたため,rituximab(RTX)を開始したところ,第VIII因子インヒビター力価は低下した。部分寛解を得たと同時にPSLの減量が可能となり,肺炎および天疱瘡も改善した。後天性血友病Aの死因では免疫抑制療法に伴う感染症が重要であるが,RTXは感染合併例に対しても安全性の高い有効な治療と考えられた。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 61 (5), 451-454, 2020

    一般社団法人 日本血液学会

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