方言録音文字化資料における拍bigramから見た方言分類

書誌事項

タイトル別名
  • Dialect Classification of Transcribed Data Based on Mora Bigrams:
  • 方言録音文字化資料における拍bigramから見た方言分類 : 岐阜・愛知方言の所属は東か西か
  • ホウゲン ロクオン モジカ シリョウ ニ オケル ハク bigram カラ ミタ ホウゲン ブンルイ : ギフ ・ アイチ ホウゲン ノ ショゾク ワ ヒガシ カ ニシ カ
  • Are <i>Gifu</i> and <i>Aichi</i> Dialects Classified into the Eastern Type or the Western Type?
  • 岐阜・愛知方言の所属は東か西か

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抄録

日本の方言は,これまで多くの先行研究によって,語彙・文法・音韻などの違いから,種々に分類されてきた.構造言語学的な体系的基準による分析は当然行われるべきことであるが,現実の言語行動において,実際に使用された頻度を考慮した分類も重要であると考える.そこで,本研究では,自然談話における拍のbigramの頻度データを使用し,近隣結合法を用いた系統樹を作成して,各地方言の分類を行った.その結果,北アルプスを境として,東西に分かれ,岐阜と愛知は共に西に分類できた.次に,東西の方言における拍bigramの特徴を見るために,比率差の検定を行ったところ,東では「ンダ・ネー・ダカ・ッテ・ダッ・ダヨ・ガラ」,西では「ナー・モー・(u)ーテ・ホイ・ンヤ・ンジャ・ソヤ」が,有意な差が見られる拍bigramとして上位に抽出された.

収録刊行物

  • 計量国語学

    計量国語学 32 (1), 1-18, 2019-06-20

    計量国語学会

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