腹部外傷におけるDamage Control Surgeryの適応基準の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Damage Control Indication for Severe Blunt Trauma Injuries in Japan
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説明
<p>腹部外傷におけるdamage control surgery(以下,DCS)の適応基準はいまだに多くの議論がある。今回われわれは,鈍的外傷患者におけるDCSの新適応基準を検討した。日本外傷データバンクから緊急開腹手術を受けたfocused assessment with sonography in trauma(FAST)陽性の鈍的外傷患者1,934例を抽出し,DCSを受けた364例と通常開腹手術を受けた1,570例を分析した。DCS群は来院時のバイタルサインが悪く,輸血率,死亡率いずれも高値であった。ロジスティック回帰分析では,血圧,意識レベル,体温がDCSの独立した予測因子であった。これら予測因子を用いてDCS予測スコアを作成したところ,死亡率と相関を認めた。Cut Off値3点で死亡率35.8%,感度 68%,特異度 63%であり,DCSの適応基準として妥当であった。本スコアは迅速に評価でき,早期よりDCSを要する重症患者の認識が可能である。</p>
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 39 (5), 845-849, 2019-07-31
日本腹部救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390848250122732544
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- NII論文ID
- 130007864191
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可