雇用のための要件か思想の自由への侵害か:

書誌事項

タイトル別名
  • The American Library Association’s Response to Cold War Loyalty Programs, 1947-1951
  • 雇用のための要件か思想の自由への侵害か : 忠誠審査に関する決議(1948,1949,1950年)
  • コヨウ ノ タメ ノ ヨウケン カ シソウ ノ ジユウ エ ノ シンガイ カ : チュウセイ シンサ ニ カンスル ケツギ(1948,1949,1950ネン)
  • 忠誠審査に関する決議(1948,1949,1950年)

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抄録

<p> 戦後冷戦期の1948年6月18日にアメリカ図書館協会は『図書館の権利宣言』を満場一致で採択し,資料への検閲への基本原則を定めた。同日には『図書館における忠誠審査に抗議する決議』も採択された。これは図書館員への検閲(忠誠審査)にたいする基本的姿勢を定めるものであった。しかし後者は採択されたものの,連邦図書館員を中心に強い反対があった。この決議は1949年に修正され,さらに1950年になって妥協による最終決議が採択された。本稿は,この採択過程を追求することで,忠誠審査にたいして雇用のための要件とみなすグループと思想の自由への侵害とみなすグループがあり,双方が妥協せざるを得なかった経緯を探求している。</p>

収録刊行物

  • 図書館界

    図書館界 72 (1), 2-15, 2020-05-01

    日本図書館研究会

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