医療観察法通院処遇対象者への訪問看護に携わる看護師の困難

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulties Experienced by Nurses Involved in Home-Visiting Nursing for Patients Receiving Forensic Outpatient Treatment Based on The Medical Treatment and Supervision Act
  • イリョウ カンサツホウツウイン ショグウ タイショウシャ エ ノ ホウモン カンゴ ニ タズサワル カンゴシ ノ コンナン

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抄録

<p>本研究は,医療観察法通院処遇対象者への訪問看護に携わる看護師が抱く困難を明らかにすることを目的とした.指定入院医療機関に従事した経験のない訪問看護師18名を対象に半構造化面接を実施した.得られたデータをKrippendorffの内容分析の手法を用いて分析した.</p><p>訪問看護師は,【医療観察法に必要となる観察と評価を正確に行う難しさ】【再他害行為を意識した支援における関わりの難しさ】【処遇終了の判断要因である社会復帰を地域生活において支援する難しさ】【処遇制度の規則にしたがって支援を提供する難しさ】【多職種連携支援において他職種と連携する難しさ】【対象者の受入れによるリスクと処遇上の制限による業務管理の負担感】を抱いていたことが明らかになった.</p><p>困難の背景には,訪問看護師が対象者の支援において,再他害行為防止を留意していることが考えられた.また,困難の内容から,処遇制度上の規則により生じた困難の特徴が示唆された.</p>

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