視覚障害者誘導用ブロック欠損判定のための歩行者視点動画解析

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タイトル別名
  • Deficient Tactile Paving Detection from Pedestrian Viewpoint video

抄録

平成 25 年の内閣府の調査によると日本には視覚障害者の数が 31.5 万人いるとされている.そのため視覚障害者誘導用ブロックは非常に有用であるが,不適切に設置されているものが数多く存在し,視覚障害者誘導用ブロックが視覚障害者を迷わせるケースも多く存在している.そのため,本稿では歩行者視点から得られる動画から視覚障害者誘導用ブロックを検出し,マンホール等による視覚障害者誘導用ブロックの欠損判定を行う.本手法ではまず,動画の最初のフレームに対して色のしきい値処理を用いて視覚障害者誘導用ブロックの領域部分を抽出する.後のフレームの領域抽出は一つ前のフレームで抽出した領域を利用し,前のフレームで得られた視覚障害者誘導用ブロック領域とその周辺のみを探索する.得られた領域に対し,視覚障害者誘導用ブロック領域の制限を施したのち,輪郭の追跡を行う.最後に得られた輪郭画像からコーナーを検出し,欠損判定を行う.実験結果として欠損判定の精度は 67%,直線部分の判定の精度は 65%,終端部分の判定の精度は 67%であった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250125300480
  • NII論文ID
    130007868466
  • DOI
    10.11371/wiieej.17.03.0_93
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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