3種類の単焦点眼内レンズの白内障術後の前房深度と屈折変化の比較

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  • Comparison of Postoperative Anterior Chamber Depth and Refractive Change Among Three Types of Single-piece Intraocular Lens

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抄録

<p>目的:3種類の形状の異なるシングルピースの眼内レンズ (IOL) における術後前房安定性について検討した. 対象および方法:対象はSN60WF (日本アルコン), ZCB00V (Johnson and Johnson), NS-60YG (ニデック) のいずれかのシングルピース単焦点IOLを挿入し, 術後3カ月以上経過した64例104眼とした. 術後1週, 1, 3カ月目に前房深度と屈折値を測定した. 結果:等価球面度数の変化は3種類のレンズ間でどの期間においても有意差はなかった. SN60WF群の前房深度は全期間を通して有意な変化はなかった. 術後1カ月から3カ月でZCB00V群の前房深度が有意に深くなった. 術後1週から1カ月での前房深度変化が±0.3mm以上の割合は, NS-60YGがSN60WFと比べて有意に多かった. 結論:3種類のシングルピース単焦点IOL挿入術後の前房深度の経時的変化を比較した結果, 種類によって術後早期の前房深度変化量は異なっていた. 術後早期には, 前房深度の変化量が少ないSN60WFはもっとも術後屈折安定性がよく, NS-60YGは安定性が低い可能性がある.</p>

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