理学療法士における『理学療法の質』に関する意識調査

DOI
  • 岡部 陽介
    学校法人平松学園 大分リハビリテーション専門学校 理学療法士科
  • 梅木 駿太
    社会医療法人 敬和会 大分岡病院 創薬センター
  • 坪内 優太
    大分大学医学部附属病院 リハビリテーション部 理学療法士
  • 宇野 勲
    医療法人 桜十字 桜十字病院リハビリテーション部 理学療法士
  • 武田 知樹
    学校法人平松学園 大分リハビリテーション専門学校 理学療法士科

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of perceptions to Quality of Physical therapy of Physical Therapists
  • Text Mining Analysis
  • -テキストマイニングによる検証-

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抄録

【目的】 患者の権利意識の向上に伴い,高い医療の質が求められる昨今,PT による理学療法の質に関する認識を調査し,理学療法の質の保証と向上に資する知見を得る事である.【方法】 対象は本調査に協力が得られた理学療法士152名とした.調査内容は,理学療法士の質に関する自由記述を含む自己記入式質問紙調査を行った.解析は,理学療法の質に関する自由記述に対してテキストマイニングの手法により計量的な分析を行った.【結果】 理学療法の質について「意識している」と回答した者の割合は89.8% であった.また,理学療法の質を高めるために“経験年数”を考慮した人員“配置”,“カンファレンス”の実施,“在院日数”や“在宅復帰率の算出”が行われていた.【結語】 PT による理学療法の質に関する認識として,経験年数を考慮した人員配置やカンファレンス,在宅復帰や在院日数などマネジメントに関連する事柄が重視されていることが示唆されたが,その一方でEBP(Evidence based practice)や患者中心の医療に関する認識は顕在していない結果となった.

収録刊行物

  • 大分県理学療法学

    大分県理学療法学 13 (0), 6-11, 2020

    公益社団法人 大分県理学療法士協会

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