インライン金属除去デバイス結合イオンクロマトグラフを用いる重金属塩試薬中の微量陰イオンの定量

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タイトル別名
  • Determination of Trace Anions in Heavy Metal Salt Reagents Using an Ion Chromatograph Coupled with an In-line Metal Elimination Device
  • インライン キンゾク ジョキョ デバイス ケツゴウ イオンクロマトグラフ オ モチイル ジュウキンゾクエン シヤク チュウ ノ ビリョウ インイオン ノ テイリョウ

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抄録

<p>重金属イオンを高濃度に含む試料中の微量陰イオンの定量を目的として,陽イオン交換樹脂を充填した金属除去デバイスを結合したイオンクロマトグラフの適用性評価を行った.本システムを用いて,塩化コバルト六水和物及び酢酸亜鉛二水和物中の陰イオンを測定した.試薬塩化コバルト六水和物から臭化物イオン,硝酸イオン及び硫酸イオンが検出され,定量値はそれぞれ14.4 μg L−1,8.35 μg L−1及び20.0 μg L−1であった.定量値の相対標準偏差(RSD,n=5)はそれぞれ1.51%,1.85% 及び1.09% であった.一方,酢酸亜鉛二水和物では残存陰イオン濃度が低いために定量することはできなかったが,添加回収率は良好であった.本システムは,金属塩試薬やめっき液等の重金属イオンを高濃度に含む試料中の陰イオンの定量法として有用である.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 69 (6), 305-310, 2020-06-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (1)*注記

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