交通外傷による非骨傷性頸髄硬膜外血腫の一例

DOI
  • 上山 晋也
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター
  • 中尾 彰太
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター
  • 吉元 孝一
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター
  • 泉野 浩生
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター 長崎大学病院高度救命救急センター
  • 文野 裕美
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター
  • 日下部 賢治
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター
  • 安達 晋吾
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター
  • 松岡 哲也
    地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF TRAUMATIC CERVICAL EPIDURAL HEMATOMA WITHOUT FRACTURE OR DISLOCATION CAUSED BY A TRAFFIC ACCIDENT

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抄録

<p> 症例は38歳男性. 自動車運転中に電柱へ衝突し当院に搬送された. 医師接触時より呼吸・循環は安定していたが, 右上肢の著明な知覚過敏と麻痺を認めた. CTで頸椎骨折を示唆する所見はなかった. 第2病日に腕神経叢損傷を疑い頸部MRIを撮像すると, 第3頸椎から第6頸椎にわたる脊髄の右背側に, T2強調画像でモザイク状の血腫を認めた. 症状・画像所見から頸髄硬膜外血腫と診断した. 麻痺は経時的に改善傾向を示しており, 保存的加療の方針とした. 第7病日に撮像した頸部MRIでは血腫は退縮していた. 麻痺も改善し, 第9病日に退院となった. 外傷に伴い上肢に単麻痺を認める場合, 頸髄硬膜外血腫を鑑別にあげ精査する必要がある.</p>

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